先日夜遅くまでM君と自宅で飲んでいた。ジャズのCDをかけていたのもあってオーディオの話になった。
音の良し悪しは、人の主観によるものがかなり大きい。
良い音は、良いスピーカ、良いアンプ、良いCDプレーヤだけでは良い音にならない。さらに、聴くCDの記録状態がよくないといけないのである。
最近は、CDラジカセや超ミニコンポの普及でCDに記録されている音がその機器の性質にあわせていることが多く、こういうタイプの録音は、高域と低域がカットされていて、さらに大きい音と小さい音の差が少ない(圧縮されている)。これを、CDラジカセなどで再生させると、良い音に聞こえたりするのだが、これを、良いシステムで再生すると音の悪さが目立って、あまり良い音に聞こえないのである。
逆に、良い録音のCDをこれらの機器で再生すると、繊細な音が再生できないので、音が悪く聞こえる。
技術が進みすぎて、騙しているのか騙されているのかよくわからなくなってきている。一生懸命歌っている、一生懸命演奏しているのに、意図的に悪い音で記録されている。残念なことだと思う。