ごるび〜

母からメールがあった。
実家で飼っていた犬が死んだそうだ。

むかしむかし、今から18年前、一匹の野良犬が実家にやってきた。
最初は追っ払っていたのだけど、何を血迷ったか、実家に来る人に対して吠えるようになった。まるで、実家が自分の家のように…
仕方が無いので、夜は適当な紐で庭の桜の木に括っておいた。おなかも空いているようだったので、朝御飯の残飯をあげるようになった。
一週間いてても逃げ出す様子すらないので、結局飼うことに…父が適当な木の箱で犬小屋を作った。ちょうど、ゴルバチョフ大統領が幽閉されていたので、名前も「ごるび〜」に、犬のご飯は毎日の食事の残飯で作るねこまんまになった。

ここ数年は目もほとんど見えなくなり、散歩もつらいようだった。

知り合いの獣医に聞くと、外で飼っている犬で15歳以上生きているのはあまりいないそうだ。大往生らしい。



すごく寂しがり屋だったので、最初につないでいた庭の桜の木の下に土葬したそうだ。

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