ネットワークオーディオとパイオニア N-70A

#長文です。個人の一方的な感想ですのでご注意ください。

最近、ネットオーディオとかハイレゾとか、久しぶりにオーディオ業界が活気付いている。
大手メーカはもちろんのこと、大手メーカを退職した人が小さいブランドをつくり、オーディオ製品を作ったりもしている。
最近のトレンドの一つはネットワークオーディオプレーヤーだ。

さて、私はというと、1年前まではネットワークオーディオプレーヤーには見向きもしなかった。超高級品は別として、動きが変なものが多かったし、技術もまだまだな感じがしていた。

ただ、ここ1年での成長はすさまじいものがある。

特にハイレゾという言葉が出てきたのが大きい。
CDではハイレゾ音源は聴けないし、ポータブルプレーヤーの圧縮音源では意味がない。今までの機材では聞けないのである。機材は、ハイレゾ対応の物を使うとしても、じゃあどうやって音源を集めるのか。
ここで、OTOTOYやe-onkyo music、moraがハイレゾ音源の販売を開始し、ハイレゾ音源はインターネットで購入という流れができた。これが効いた。
(それまでCD以外でハイレゾ音源を聴くには、スーパーオーディオCDというものがあったが、あまり普及していない)
インターネットで購入となると、じゃぁ購入した音源をそのままオーディオ機材に流せるようにということで、ネットワークオーディオプレーヤーの出番となる。そのままパソコンで再生という話もあるが、音楽を聴くたびにパソコンを起動しなければならないし大量のノイズ発生源には変わりない。ダウンロードしたファイルは部屋の外のファイルサーバに置き、ネットワーク経由で曲を取りに行く。
ちょっと頼りなかったネットワークオーディオプレーヤーも、どんどん曲が増え、一つ一つの曲もハイレゾ化によって容量が増えることによって処理能力、再生能力ともに非常に進化してきた。

やっと、買うことにした。ネットワークオーディオプレーヤーを…
ということで、パイオニア N-70A である。

パイオニアは今までN-30やN-50があったが、オーディオマニアの中ではDACを交換するなど荒業を駆使するのが流行っており、パイオニアもそれ以上の物を出してくるだろうとシマムセンのSZKさんと話していたのだった。
お店に入荷した次の日の朝にさっそく聴きに行った。
すごく期待していたのだが、パイオニアがN-70Aを発表したときに、DACにES9016Sを使用と書いてあったので低域弱いかな?っとちょっと心配になったが、音を聴いてびっくり。

「いい音じゃないですか!」

低域も低いとこから重い音が出てきているし、音の分解能がすばらしい。一つ一つの楽器が立体的に聞こえます。CDから取り込んだ曲もいい音で鳴らしています。ハイレゾ音源そっちのけで普通のCD音源ばかり聴いていました。

さらにありがたいことに、調整機能がたくさんあります。ディジタルフィルタのスロープを変えたり、アップサンプリング機能をONにしてみたり、クロックのロックレンジも調整(超マニアックな設定)もできます。これで、結構音が変わります。(ここのメーカの音はこんな感じだなぁ…とか)
逆に音が変わるのが実感できるということは、基本の音(Direct設定)がすごく良いというのがわかります。結構作りこんできた一品だと!
ということで、ちょっと音に惚れてしまって珍しくその場で購入しました。

動作も電源入れてから起動するまではちょっとかかるけど、それからはサクサクです。
筐体も頑丈!ずっしりしています。

パイオニアさん良い物作りましたね。満足満足。

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